デュエル・マスターズ 「ガルド」紹介記事④【L~Qまで】
前回の記事では、ガルドメンバーのG~Kまでのメンバーを紹介をしました。
前回の記事はこちら→デュエル・マスターズ 「ガルド」紹介記事③【G~Kまで】 – 趣味魔人 (shumi-majin.com)
今回はガルドのメンバーのL~の称号を持つデュエリストを紹介します。
ここら辺は原作ではあまり出番のなかったキャラクターたちが多くいるため、紹介しがいがありますね。
L(ラブ)
サムライ風な姿をしたデュエリストです。一人称も「某」という古風な感じです。
サムライ風ではありますが、当時種族としてのサムライはいなかったので当然サムライ使いではありません。ちなみに出身も日本ではなく中国だそうです。
このキャラクターも原作ではデュエルしておらず、原作ではもっぱらのリアルファイト要因。刀で飛行機をぶった切ったりしていました。
アニメでは黒城と対決。個人的にかなりの名デュエルでした。
アニメでは黒城の住んでいた「闇文明使いの城」を攻め滅ぼした張本人であるという設定が追加され、黒城と因縁が生まれました。
使用デッキは水/火/自然の3色デッキ。《青銅の鎧》や《ブレイン・チャージャー》でマナを確保しつつ、強力な呪文《炎槍と水剣の裁》で序盤に出されたクリーチャーを一掃しながら手札を確保。場がリセットされたらブーストしたマナを使って大型のクリーチャーを出して勝負を仕掛けるかなり実用性のあるデッキを組んでいました。
また、アニメ版では「闇文明の強さは《デーモン・ハンド》をはじめとした強力なSトリガーにある」という考えを持っており、なんと勝舞の切り札の1枚である《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》を使用。そのシールド焼却能力を以って黒城の持つSトリガーを封じ、彼をすんでのところまで追い詰めました。
しかし、ボルメテウスがいるのにも関わらず《アクア・ハルカス》でシールドをブレイクするというプレイミスを犯し、同じく序盤マナブーストしていた黒城に《憤怒の猛将ダイダロス》、シンパシー効果でコストの下がった《悪魔聖霊アウゼス》を召喚され、さらに元々場にいた《血土の無僧ザハク》と合わせてデーモン・コマンドが3体並んだことによりG・ゼロ効果で《漆黒戦鬼デュランザメス》をバトルゾーン出され形勢逆転。自身の効果でパワーの上がったザハクでアクア・ハルカスを破壊され、さらにアウゼスの効果でタップされているボルメテウスも破壊されてしまいます。事前に黒城の《ロスト・ソウル》で手札がなくなっていたLは、返しのターンで場に出ていた《アクア・サーファー》を《クリスタル・ツヴァイランサー》に進化させるもそれ以上のことはできず、攻撃するも言って及ばず。最終的に黒城に《悪魔神ドルバロム》を召喚され、バトルゾーンとマナゾーンのカードを全て吹き飛ばされ敗北。
マナブーストの応酬、敵役が主人公切り札であるボルメテウスを使用、最後の決着など、かなりの名デュエルであると言えるでしょう。ビジュアルもかっこいいですね。
切り札はアニメでは《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》といったところでしょうか。ポスターでは《炎槍と水剣の裁》が切り札として紹介されています。
M(マンソン)
白衣にメガネ(というよりもヘッドギアのようなもの)をつけたいかにも頭脳系キャラといった風貌の小柄な男。不亞家の科学技術部門主任らしいです。
そしてアニメでは自分を機械の体に改造し不亞城と一体化しているというとんでもない設定が付かされました。わし自身が不亞城になることじゃ。
この人も例にもれずアニメでのみ勝舞と対決しています。
デッキは闇/水の2色デッキ。《飛行男》や《陰謀と計略の手》といったハンデスカードを使い相手のリソースを削りながら戦ういやらしくも実用的なデッキを使用。切り札である《奇術王エンドレス・パペット》と組み合わせることで自身はリソースを確保できるというのもまた実践的。(ちなみにアニメだとエンドレス・パペットの効果はなぜか使用してませんでした。)
それに加え、自身の身に着けているヘッドギアで勝舞の心拍数などのデータを読み取り、これまでのデュエルのデータを照らし合わせることで勝舞の戦術を先読みしたり、ピンポイントで勝舞のキーカードをハンデスしたりといった頭脳系キャラ特有の堅いデュエルを展開。
しかし、勝舞がデュエルを通して成長をし、データの予測を超えるデュエルを展開しだし、混乱し戦術を読めなくなってしまいます。勝舞は進化獣《超竜ヴァルキリアス》を召喚、その効果で《バルキリー・ドラゴン》を呼び出し、さらにその効果で手札に加えた《バルケリオス・ドラゴン》をG・ゼロ効果で召喚。ブロッカーを《地獄万力》で一斉に除去されそのまま総攻撃を受けて敗北しました。(勝舞はその時点で《地獄万力》を2枚見せている為、使用してくることはないと読んでいました。)
切り札はアニメでは《奇術王エンドレス・パペット》。ポスターでは《超機動魔獣ギガランデス》。ギガランデスは闇と火のデュアル進化クリーチャーですがアニメ版のデッキとは色があってないですね。
N(ネバー)
中世的な容姿をした(おそらく)男性デュエリスト。性別不詳です。
鉄よりも堅い糸を出すことができるという本当に人間なのか疑いたくなるような能力を持っています。モチーフは蜘蛛だと思われ、アニメでも彼のとる戦術は「自分の巣にかかった得物を蜘蛛が雁字搦めにしていくように……」と評されています。
アニメでの使用デッキは光と水の色デッキ。(ちなみにこのデュエルはNの張った蜘蛛の巣の上で行われており、敗者は地の底に落ちるというカードゲームでよくあるデスマッチでした。)
火文明主体の勝舞に対して火文明のクリーチャーとバトルする際にパワーを上昇させる《電脳聖者タージマル》や相手のターン中に自軍のクリーチャーのパワーを上昇させる《曙の守護者パラ・オーレシス》とブロッカーを組み合わせて攻撃を防ぎ、火文明の除去呪文に対しては火文明の呪文をすべて捨てさせる《巡霊者キャバルト》を使用して事前に呪文による除去を防ぐ。
勝舞がドラゴンを並べてクリーチャー数とブレイク数で圧倒しようとすればブレイクを1枚ずつにする《インパクト・アブソーバー》を使用しそれも防ぎ、《チッタ・ペロル》でドラゴンをアンタップキラーにしてブロッカーを除去しようとすればかの有名なロックカード《予言者マリエル》を場に出し勝舞の攻撃をシャットアウトしてロック。勝舞の戦術を1つずつ封じ、デュエルを有利に進めていきました。
しかし、勝舞が《超竜ヴァルキリアス》を召喚し、効果でマナの《ガルクライフ・ドラゴン》を召喚されクリーチャーをほぼ全滅させられてしまいます。シールドを割られるものの、S・Tで《ホーリー・スパーク》を発動し攻撃を逃れたN。返しのターンでまたマリエルを召喚し、召喚していた《アクア・ハルカス》で勝舞のシールドを0にします。マリエルの効果で勝舞へのロックを再び展開し、次のターンでとどめをさせる状態にまで行きましたが、《母なる大地》の効果で《ガルクライフ・ドラゴン》を再召喚し、再びロックを破壊しそのままとどめを刺されました。《母なる大地》のイカレ具合が分かるデュエルでした。
切り札はアニメ版では一般的に《予言者マリエル》とされています。カードの知名度や強さも関係していると思いますが。ポスターでは《粛清者アイザク》が切り札として紹介されています。
ちなみに彼が敗北し、蜘蛛の巣が破れ、勝者である勝舞が落ちてしまったときに「しまった!」って言ってるのがなんか良いですね。しっかりカードゲームの敗者っぽいデュエリスト魂を感じます。(まぁ、ザキラの下に勝舞を連れていくのが彼らの目的でしたのでそういう感情はなかったかもですけどね)
O(オアシス)
Oの称号を持つO(オアシス)飄々とした雰囲気の成年デュエリストです。多人数決闘のスペシャリストであり、原作では20人の相手に対して20個のデッキを用いて同時に決闘して全て勝利するという驚異的な決闘を行いました。(アニメだと勝舞1人としか決闘してませんが。)
ザキラとAとはともに大学時代を過ごした友人であり、Aの項目でも記述した通り、Aとの絡みが原作と比べて増えていた印象がありました。(ただ、アニメ『チャージ』は放送年が2004年~2006年、ザキラの過去編である『ザキラ、知られざる青春』が掲載されたのは《大邪眼B・ロマノフ》が登場しているので2009年以降なので、OとAの会話が増えたのはただの偶然な感じもありますが)
ちなみにザキラとの関係は不亞一族大集結ポスターの時点で「ザキラの幼なじみ」という設定はありました。
原作でデュエル描写があるキャラであるものの。そのすべてが省略されている悲しきキャラです。原作ではデュエルマスターを捕獲するために多人数決闘を決行し、勝利。外伝ではザキラを野望を防ぐために行動する切札勝利と対決。その際には《永刻のクイーン・メイデン》を使用しており、少なくとも水・自然のデッキを使用していたものと思われます。勝利相手に速攻を決めようととするも、S・トリガーXで《インフェルノ・シザース》を呼び出し、その次のターンに切り札、《ボルベルグ・クロス・ドラゴン》を召喚されてクリーチャーを除去され敗北しました。
アニメでは勝舞にガルドの称号について説明をし、勝舞の心を折りにかかりました。
決闘では原作同様の自然・水、さらにそれに加えて光のカードも使用。3マナのWブレイカー《覚醒するブレイブ・ホーン》、それをトリガーとして《式神ブゥ》をG・ゼロで召喚するなど軽いクリーチャーを展開し、速攻を仕掛けるデッキを使用。序盤に召喚したその2体を軸に勝舞のシールドを削り続け、相手クリーチャーをタップする《予言者コロン》とクリーチャーが召喚されたターンにパワーを上げる《怒髪の豪腕》を組み合わせて敵クリーチャーを除去し勝舞を翻弄。
しかし、決闘終盤、勝舞のS・T《母なる大地》が発動。《バルキリー・ドラゴン》を召喚し、《超竜ヴァルキリアス》を手札に加えられ、返しのターンで《バルキリー・ドラゴン》を《超竜ヴァルキリアス》に進化。マナから《フェアリー・ライフ》の効果で置かれた《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》を召喚。前からフィールドにいた《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》とスピードアタッカーのサファイアで5枚あったシールドを全て焼却され、進化獣であるヴァルキリアスのとどめで敗北という悪夢のようなコンボを決められ敗北しました。(ちなみに《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》も《母なる大地》で召喚されています。大地強すぎじゃね?)
敗北シーンでは幼なじみらしく「気を付けろよ、ザキラ」と友人らしくザキラを思い、散っていきました。
切り札はアニメではこれぞ!といったカードはなかったのですが、個人的には《覚醒するブレイブ・ホーン》。原作とポスターでは《永刻のクイーン・メイデン》となっています。
P(パーフェクト)
不亞家の執事の小柄な男性。通称「おまかせPちゃん」。その容姿からある種マスコットのような扱いを受けており、原作でもアニメでも出番は多めです。
しかし、その出番の多さとは裏腹に、アニメでも原作でも一切決闘を行っておらず、専ら解説役に回っています。
また、リアルファイト要因でもあり、衣服の中に大量の武器を隠し持っているという危ないキャラです。
ちなみに武器だけではなく、プロジェクター的なものも仕込まれています。便利~。(というよりも目から投影してる?)
最終的にはガルド紹介記事の最初に書いたように、南極でキサナドゥの大群からザキラを逃がすために交戦しそのまま死亡しました。
デッキ内容は不明ですがポスターにおける切り札は《超神機鎧冑ゼノメノン》なので、ゼノパーツやジャイアント・インセクトを中心としたデッキを使用していたのかもしれません。彼の武器を多く隠し持っているという設定にもあっていると思います。
Q(クアトロ)
Pとは対照的な大変大柄な容姿をした男性。「~オタ」という口調や作中でのミミに対しての言動からわかる通りステレオタイプなオタクキャラです。
この人は大変珍しい原作で決闘してて、アニメでは決闘していないキャラです。ちなみにアニメだとオタクキャラっぽい言動は控えめな印象でした。
Pと行動を共にすることが多く、彼もアニメにおける解説役となっていました。
原作では勝舞がバトル・アリーナで優勝した直後、会場にザキラ、Pとともに現れ、覚醒したカードを強奪。追いかけてきたミミを気に入り、そのまま決闘することに。
決闘では、その言動とは裏腹にミミをしっかりと追い詰めました。(決闘は途中でDrルートたちが増援に来たため中断。)
ミミが低コストのクリーチャーを大量に展開するや否や、《猿神兵アッシュ》に《無限掌》と《フル・コマンド》を使用しミミのクリーチャーを全滅させて決闘を有利に進めていました。
その後は上述した通り決闘することはありませんでした。
デッキの詳細な内容は定かではありませんが、少なくとも火文明を使用していることは上述の通り明らかで、ランデスを得意とする《猿神兵アッシュ》を使用していたことから、もしかしたらアーマロイドを中心とした【アッシュランデス】を使用していたのかもしれないですね。
ポスターでの切り札は《猿神兵アッシュ》……ではなく《無限掌》。そっちかーい。
今回のまとめ
今回は、L~Qまでのデュエリストたちを紹介しました。ここら辺のキャラになってくると結構ストーリーに関わってきたり、設定的に面白いキャラが増えていきますね。
次回の記事では遂にF・Eの主軸となるガルドの上位デュエリスト「アフターR」の紹介となりますのでお楽しみに。
それでは。
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