HGガンダムアストレイレッドフレーム 素組みレビュー

2024年5月20日

今回はHGのガンダムアストレイレッドフレームをレビューしたいと思います。2003年発売。

ガンダムSEEDの外伝作品『ガンダムSEED ASTRAY』の主人公機であるレッドフレームのHGプラモデルです。さまざまなバリエーションがある本機ですが、今回紹介するのはその原型機、フライトユニットなどもついていない素のレッドフレームになります。

再販されていたので購入してみました。いったいどのようなつくりになっているのか楽しみです。

パッケージ

パッケージはこのような感じです。

最近再版されたということでバンダイのロゴは青いものです。

表面にはガーベラストレートを構えたレッドフレームが描かれています。HGながらかっこいいパッケージです。

側面にはASTRAYのあらすじやレッドフレームの機体情報、キットの簡単な紹介が記載されています。

内容

ランナーはポリキャップを含めて6枚。そのうち2枚はガーベラストレートのランナーなので本体の組み立てに使うのは4枚。現在のものと比べるとシンプルに纏まっています。

シールはマーキングシールと色分けを補う通常のシールの2枚が付属。

マーキングシールは2種類ありそれぞれ2枚ずつ付属しています。説明書通りに組み立てると2枚余りますが、アレンジして他のところに貼ることもできます。

通常のシールは量が少なめです。

 

組み立ては大体1時間半くらいで出来ました。武装含めかなりシンプルなつくりになっており、スムーズに組むことができました。

本体・可動

まず、本体部分を見てみます。

色は足りないところや合わせ目が出ているところがそこそこあるものの、発売された年を考えると仕方ないでしょう。むしろ、RGの半分くらいの値段で買えるHGとしては全然アリだと思います。

プロポーションは結構がっちり目な感じで個人的には好みです。レッドフレームのイメージに合ってると思います。

バストアップで見てみます。

RGより顔はこっちの方が好みです。あっちは初期のRGということもあり顔がやや野暮ったい感じがするのですが、こっちはキリッとした感じがアストレイっぽくていいですね。

アンテナは結構丸っぽくなっているのでシャープにしてあげると格好がつくようになるかなと感じました。

左肩にはマーキングシールを貼ってあります。これとデザイン違いのものがもう1種類付属します。

次に可動を見てみます。

開脚と肩の上がり具合はこんな感じ。時代を考えるとかなり優秀ですね。同時期のデュエルとかはあんまり動かなかった印象があるので。

肩は水平以上に上がり、足は180度までとはいかないもののポージングに困らないくらいには開いてくれます。(ただし、構造の関係上無理に開こうとするとパーツが外れます。)

また、このように少し足を閉じると接地させることも問題なくできます。このくらいまでの開脚ならば安定してポージングをさせることができます。

次に肘。膝の可動。

肘は90度以上曲がるのでこれも優秀。膝は90度ジャストくらい。

こちらも問題ないでしょう。膝立ちもばっちりできます。

肩の上がりも優秀、肘も良く曲がってくれるのでサーベルの柄を握って抜刀するポーズもできます。

また、これもまた優秀なのがこの時代にして肩の前後の可動もするというポイント。

現代のHGには結構実装されたギミックですが、2000年代初期のキットでこのシステムを採用しているのは驚きました。格闘寄りの機体なのでアクションが多く取れるようにしたのでしょうか?ともかく良く動くため、かなり自由にポージングができそうです。

また、バックパックを下にずらすことのできるギミックが搭載されています。

これは、空いた背中部分に追加装備を装着できるというギミックで、それが再現されています。

フル装備

本体にライフル、シールド、ガーベラストレートを装備させた状態です。

このキットのレッドフレームは素の状態のため、あまり大きくシルエットは変わらないですね。

次に武装を見ていきます。

まずはビームライフル。こちらはシンプルなモナカ構造で2つに分割されたパーツと銃口のパーツの3つで構成されています。なので思いっきり合わせ目が出ます。センサー部分は緑色のホイルシールで補います。

嬉しいのがしっかりライフル保持用の持ち手(トリガーに指をかけているタイプのハンドパーツ)が付属している点で、違和感なくポーズが取れます。

ビームサーベル。

バックパックからサーベルの柄を抜き、サーベルの刃を取り付けます。

ビーム部分はクリアパーツで、刃の部分は根元がギザギザしている独特の形状になっています。

サーベルの刃も2つ付くため、二刀流にすることもできます。

サーベル自体の保持も全く問題ありませんでした。

そして、このキットの目玉、レッドフレームの代名詞「ガーベラストレート」を見ていきます。

このガーベラストレート、1パーツで出来ており、単色となっているのが難点ですが、シルバーのメッキ仕様になっており、かなりかっこいいです。

しっかり鞘に収納できるギミックもあり、差し替えで持たせるみたいなこともないのでその点もGOOD

両手で持たせることも可能。前述の可動域の広さも相まって柔軟にポーズを取らせることができます。

ただし、柄の幅が大きく、持たせる角度によってはかなりキツめになるので割とポロリしやすいです。

 

注意点として、股下の3mm穴が開いていないため、アクションベースで飾る際には穴に入れるタイプレはなく、挟み込むタイプが必要になります。ただ、この時代は結構そういったタイプが多かったです。

個人的に最も残念だったポイントが、鞘の部分を持たせることができない点。

レッドフレームのポーズって「片手で鞘を持って、もう片方の手でガーベラストレート持って……」みたいなのが結構ある印象なのでそれが再現できません。鞘自体がかなり太めなので構造の関係上仕方ないと言えば仕方ないんですけどね。

(ちなみに記事最初の画像はそれっぽく見せてるだけで実際は持たせてはいません)

以上のように、今の目で見るとやや物足りないところもあるものの、広めの可動域と低コストで購入できる点がかなり魅力を感じました。プロポーション自体も良いので、塗装したり少し弄ってあげるとかなりいい感じになると思いました。

 

最後に手元にRGがあったので簡単に比較。

色分けやディティールはやはりRGの方が圧倒的に優秀です。

ただ、HGもがっしりとした体形で好きですね。比較してみると色も致命的に足りてないみたいな部分も特にないです。強いて言うと、ガーベラストレートが単色なのが寂しく感じます。

個人的に顔はHGの方が断然好みですね。初期RGやマスク開口の影響で好み分かれるところでしょう。

総じて、これで1200円くらいだったのでコスパはかなり良いのかなと思います。満足度高めのキットでした。

ブンドド

 

感想

以上、HG「ガンダムアストレイレッドフレーム」の紹介でした。

時代を感じさせる箇所もありますが、広い可動域を持つキットで遊んでいて楽しいキットでした。正直、かなりガシガシ動かせるため驚いてしまいました。

価格も抑え気味で、構造もシンプルなので、改造や塗装の練習用にもレッドフレームが好きな方にもオススメ出来るキットなのではないでしょうか。

興味を持たれた方は是非チェックしてみてください。