SMP 「ぼくらの ジアース」 レビュー

今回はバンダイ様より発売されております食玩シリーズ「SMP」より、『ぼくらの』に登場するロボット「ジアース」を紹介したいと思います。2024年6月25日発売。

 

遂に「ジアース」がプラキットで立体化。

デザイン上の関係で立体化は難しいと思っていましたが満を持して発売されました。個人的に『ぼくらの』をはじめとした鬼頭莫宏作品は大好きなので購入を決めました。

今回は原作版ではなく、アニメ版のデザインにて立体化されています。待ちに待った「ジアース」のプラモ、どのような出来になっているのか非常に気になっております。

パッケージ

パッケージはこのような感じです。

箱絵は非常にシンプル。青空の下でジアースが佇んでいるというものです。

一見、寂しい感じの箱絵に感じるかもしれません。しかし、この箱絵には秘密があります。

 

https://www.b-ch.com/titles/2433/012 「バンダイチャンネル」-『ぼくらの』第12話「血のつながり」より

自分もTwitterで知ったのですが、この箱絵はなんとマキ編でマキの父親が買ってきた「ジアース」のプラモと一緒というのです。ファンサービスが素晴らしい……。

劇中では世間の人々は「ジアース」の名前を知らないので「黒い怪獣」名義で販売されているのですが、今回のキットでもパッケージに「Zearth」だけでなく、「黒い怪獣」の名前が表記されておりそこらへんも劇中再現となっています。この箱絵はアニメオリジナルで、原作ではプラモ化決定的な告知がされているのみとなっています。

(ちなみに原作では1/700スケールと記載されていますが、今回のキットはノンスケールとなっています。)

裏面には「ジアース」並びに、『ぼくらの』の簡単な作品紹介、側面には付属品やギミックの紹介が記載されています。

内容

ランナーの数は12枚で個別になっているパーツなどがいくつかあります。

ランナーの数自体は多いですが、パーツの数自体は少なめ且つ、大きめになっており、組み立てしやすくなっています。また、一部のパーツはエヴァプラで採用された、「システムインジェクション」のようなものが使われており、初めから色分けされているパーツもあります。

成形色はボディの黒と関節部などのブラウンの2色。ジアースはほぼ黒一色なので色分けは問題なさそうです。

付属品として、コエムシが付いてきます。パーツ構成は頭+胴体の2パーツ。顔は最初からプリントされています。

また、同ランナーには「ぬいぐるみ」のコクピットである球体パーツも付属しています。

透明なランナーはスタンドなどのサポート用パーツになります。

説明書はこんな感じ。察しがついている方もいらっしゃると思いますが、これも上記のエピソードにてマキの父が買ってきた書籍の再現で、没入感が高まります。

https://www.b-ch.com/titles/2433/012 「バンダイチャンネル」-『ぼくらの』第12話「血のつながり」より

 

昔のガンプラのMGとかでもマニュアル風のオシャレな説明書が付いてきたりしましたが、こんな感じで劇中のグッズを再現してくれるのも良いですね。かなり細かいところまで再現されているのはファンとしては非常に嬉しいですね。

顔の部分はシステムインジェクションのパーツを使用するか、通常のパーツに上記のシールを張るかの選択式となっています。

見ていただければわかると思いますが、ライトの光を好みで変更することが出来ます。人の心とかないんか。

あと、一応食玩なのでガムが付いてきます。美味しかったです。

 

上述した通り、ランナーは多いものの、パーツ1つ1つが大きく、パーツの数も多くないので見た目のわりにサクサク組むことが出来ました。計測してみた結果、僕の場合は1時間40分くらいで組みあがりました。

本体・可動

完成した姿がこちら。

ジアースの特徴的なデザインが良く再現されています。アニメ版ジアースのイメージ通りです。

合わせ目などはそこそこ出ますが、ぶっちゃけあんまり気にならなかったです。

顔をアップで。

今回はシールにしてみました。シール自体は小さめなのもあり、あまり気にならないと思います。

大きさは非常に大きく、ガンプラのMG(1/100)よりもさらに大きいです。

食玩ということでちょっとしたものだろうと思っていましたが、かなりのビッグサイズで迫力も満点です。

 

可動を見ていきます。

肩と開脚はこの通り。完全に水平には上がらないものの、この大きさでここまで動けばまぁ良いでしょう。

ちなみにデザインの関係上、スタンドなしで自立させるのはほぼ不可能です。足がかなり小さいですからね。

反面、構造の関係で肘と膝はかなり曲がります。

写真はどうなっているかわかりにくいかもしれませんが、どちらも折りたためるくらいに動いてくれます。ここは素晴らしい。

顔はホントに若干動きます。

顔で表情付けをするのはキツそうです。これ以上動かすと頭が取れます。

腰を捻る動きはこのような感じです。上半身と下半身かボールジョイントで接続されているのでぐるりと回転させることが出来ます。

腕の部分は回転させることが出来、角度の変更が可能です。

足の角度も同様に変えることが出来ます。

総合して見ると、可動箇所にムラがありますが、動くところはかなり大きく動く印象があります。

 

続いて付属品を見てみます。

まずはコエムシ。2パーツ構成と単純な構成になっているものの、顔は最初から印刷されています。シールで再現ではないため良い感じに立体化されています。

アニメ版でのみ登場したジアースの契約機です。こちらは1パーツで単色のものとなっています。

敵コクピットを掴んだ状態の手のパーツが付属します。

差し替えることでコクピットを握り潰すシーンの再現ができます。

スタンドはこのように「ぼくらの」っぽい模様(?)が入っています。

支柱は2パーツ構成で、穴をずらすことで高さの調整ができ、浮かせて飾ることが出来ますが、台座部分が小さいのとジアースの大きさ的にヘタれることが多いです。

スタンドはこのように角度をつけることが出来ます。

前傾姿勢などは取ることが出来ますが、上述の通り、ジアース自身が大きいこともあり角度を付けすぎると倒れてしまいます。

 

全体的に付属品は少なめですが、結構痒いところまで手が届くようなセットになっております。

ブンドド

感想

以上、SMPより「ぼくらの ジアース」の紹介でした。

可動は必要最低限でポージングに制限がある印象は否めませんが、ジアースの立体物としてはかなり完成度の高いものに仕上がっていると感じました。

なによりもパッケージや説明書のデザインが個人的にGOODすぎてたまりません。細かいところまでこだわって作ってるように感じました。まさに「ぼくらの」ファン垂涎の逸品といえるでしょう。

個人的に待ちに待ったジアースのプラモデル。かなり楽しく遊ぶことが出来ました。構造もシンプルなものなのでプラモデルを作ったことのない「ぼくらの」ファンの方も安心して作ることが出来ると思います。興味を持たれた方は是非チェックしてみてください。

SMP 「ぼくらの ジアース」 公式ページ様↓

SMP [SHOKUGAN MODELING PROJECT] ぼくらの ジアース|発売日:2024年6月24日|バンダイ キャンディ公式サイト (bandai.co.jp)