1/144 ガンダムエピオン 素組みレビュー

2024年5月20日

今回は最近RGが発売されたガンダムエピオン、そのノーブランドの1/144キットをご紹介したいと思います。いわゆる旧キットと呼ばれるものです。

今から20数年前に発売されたキットでありますがいったいどのようなキットになっているのか見ていきましょう。

パッケージ

ガンダムWの旧キットは2通りあり、近年販売されているものはキャラクターのフィギュアが付属したリニューアルバージョンになります。こちらの発売は2000年です。

表面にはエピオンとそのパイロットのミリアルド(ゼクス)が描かれています。

横側にはエピオンの紹介と、反対側面にはパイロットの紹介が載っています。ちなみに名義は「ゼクス・マーキス」名義。相変わらず紛らわしい。

 

キットの内容は以下の通りです。

まず、ランナーは本体部2枚とポリキャップ1枚。シールと先ほど紹介したゼクスのフィギュアが入っています。成形職は赤と黒の2色。それをシールで補うような形になっております。フィギュアは組み立て不要ですが、アイボリーっぽい色の1色成型でシールなしです。

説明書はエピオンの組み立て説明書とゼクスの塗装レシピなどが載っているものの2枚が付いています。組み立て説明書の裏にはエピオンの詳細な設定等が書かれています。右下にはガンダムW特有のアビリティポイントの記載があります。

内容物は以上です。早速組み立ててみましょう。

本体・武装

組み立ててみるとこのような感じになります。シールで色分けをするような形になりますが、ぱっと見はそんなに違和感はないのではないでしょうか。明らかに色が足りてないのはウイング部分とビームソードのみな感じです。普通にエピオンだとわかりますね。

バストアップで。近くで見ると顔がなんか違います。

ちなみに顔の色分けはすべてシールで補う形になります。なのですが、顔に変なラインが引かれていて顔はあんまエピオンっぽくないですね。公式絵っぽい感じなのかと思って確認してみましたが、公式絵も特にこんな感じじゃないのでよくわからないです。

可動

開脚と肩の上がり具合は上のような感じです。

時代を考えれば悪くはないでしょう。必要最低限くらいのポーズならできそうな感じです。

肘と膝の可動です。

肘は90度曲がるのでいい感じですが、問題は膝です。正確に言うと膝の可動はちょっと悪いくらいなのですが、胴体の前パーツと腰が一体の成型になっているためフロントアーマーを動かすことができず、これ以上足を前に持っていくことができません。そのため、足の可動はかなり制限されます。

なお、このようなパーツ構成のため腰も一切動かせないのもこのキットの弱点です。

背部のウイングは結構柔軟に動かすことができ、様々に表情をつけることが可能です。大型ですが、本体の可動を阻害しません。

 

次に武装類の紹介

ビームソードは黒一色で一体成型です。旧1/144はこんな感じのタイプが結構多いので、時代的に見て仕方ないでしょう。この時期は1/144スケールのキットはクリアパーツを使うこと自体が稀でした。また、それに関連してビームソードにはエネルギーチューブは付かず、そのまま手で持たせる形になります。

差し替えでサイドアーマーへの取り付けを再現できます。ただ、特にカチッとハマるわけでもないのでかなりポロリしやすいです。かなりの頻度で外れるため今回のレビューではほぼ外しています。

次にヒートロッドの紹介です。

可動のポイントは3点あり、結構グネグネ動かせます。ブンドドしてる時にも動かしやすくポージングもさせやすかったです。

基部はポリキャップで接続されており、回転させるだけで角度をつけることができます。時代的に考えてかなり優秀です。

あと、付属のゼクスのフィギュアをアップで。

当然ですがホワイトファングの時の服装での立体化です。造形は結構細かく良くできています。塗ってみると結構いい感じかもしれません。

変形

エピオンお馴染みの変形ギミックを紹介。

 

まず、両手首とリアアーマーを取り外します。

ヒートロッドを取り外し、足をそのままエビぞりの要領で前に持っていき、取り外したリアアーマーとヒートロッドを取り付け変形完了です。

足のシールがのグリーンが綺麗なので結構映えていい感じです。エピオンの変形は割とシンプルなので旧キットでもそこまで違和感はないですね。

ブンドド

 

感想

以上、1/144 ガンダムエピオンの紹介でした。

動や顔のシールのデザインなどいまいちの部分もあるにはありますが、ギミックや造形自体は時代なりに考えてもなかなかのものだと思います。自分で改造したり塗装したりすると結構いい感じになるかもしれないというポテンシャルを感じさせてくれる商品でした。

ガンダムWの旧キットはそれなりに再販がかかっていた方なのでこれから手に入れる機会もあると思います。興味のある方はぜひ組んでみてはいかがでしょうか。